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zoom RSS メディアでのスタンスとテレビのお仕事を減らした訳2

<<   作成日時 : 2007/05/12 02:36   >>

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(続き)
3テレビのお仕事を控えるようにした訳
既に私の周囲では気づいている人が多いのですが、私はここ2〜3年、テレビにはあまり出ていません。テレビに出ていないと、「仕事が減ったのでは?」と心配してくれる方もいらっしゃるのですが、意図的に映像のお仕事は控えるようにしています。その主な理由は以下の3つです。

@メインの理由・・・映像メディアの抜本的問題
活字メディアの場合は、少なくとも50%、出版社によっては、またこちらの努力次第で80%位、ときには100%はこちらの言いたいことを盛り込むことができます。雑誌ターザンでは、記事内容にもよりますが、かなり伝えたいことを出して頂いています。「格闘ボディ・デザインBOOK」などベースボールマガジン関連の場合は、ほぼ100%こちらの伝えたいことが反映されました。
しかし、テレビの場合は、グッとそのパーセンテージが下がります。これは映像メディアの構造的な問題だと思います。雑誌は「現場の編集者とライター、そして監修者(私)」の間でほとんど内容が決められていきますが、テレビの場合は直接やり取りをするADさんの力は非常に弱く、また一つ上のディレクターさんに納得してもらったとしても、どうしてもプロデューサーの所で「視聴率を取れる内容、表現か否か」の目で判断されてしまい、却下されてしまうのです。(そこにはスポンサーサイドの意向も反映されているかもしれませんが、私はプロデューサーまでとしか会うことがないので、分かりません)
テレビ局社員のビックリするような給与を目にしたことがある人も少なくないと思いますが、雑誌の何倍も何十倍もの金銭が動いています。これが本来「報道、真実を伝える」という役割を持つメディアが、バランスを失って、商業主義、視聴率主義に大きく傾いてしまう理由ではないかと思います。
ここ数年健康番組が視聴率を取れるようになり、この傾向がますます顕著になってきてきました。綱引きをしたくても、綱がウンともスンとも言わなくなってきたのです。そのため、番組に携わっても途中で降ろさせてもらうことが多くなり、今は依頼を受けた段階で判断し、「この内容なら問題ないだろう」というものに限ってお手伝いをするだけにしています。

※発掘あるある大辞典については、初期の頃から何回かお手伝いをさせて頂きました。ただ当初は、かなり「正しい健康情報を分かりやすく伝える」という姿勢が強く、例えば実験などでも100人のエキストラを集めて、データを取らせて頂いたり、細かいエクササイズのフォームまで言及させてくれました。
しかし、あるあるの視聴率と影響力が大きくなるにつれ、少しずつ「視聴者の目をひきつけるインパクトがあり、面白いものを見せる」という姿勢にシフトしていっていることを感じました。お題に沿ったエクササイズを伝えても「もっと分かりやすいものないですか?「もっと面白い動きにして下さい」「もっとインパクトのある表現で!」という要求が入るのです。
確か最後にお手伝いをしたのは3年前だったと思いますが、その後はお電話を頂いても、お断りをしていました。
しかし問題は、フジテレビ、関西テレビ、日本テレワーク、あるある大辞典だけの問題ではありません。他の民法も、国営放送も、同じような構造的、抜本的問題を抱えているのです。実際、名前は挙げませんが、演出の範囲を超えた演出(やらせ)は、私の知っている限りでも他の民法の番組でも行なわれています。国営放送でも、演出とは別に、これまで全く非科学的とも言える体操(?)を健康、ダイエットに良いものとして流しています。

A映像メディアのもう一つの問題点
女性誌でも、男性誌でも、専門誌でも、大抵の場合、私はとても気持ち良くお仕事をさせて頂いております。皆さん社会的常識を守り、大人として、プロ同士として誠意ある対応をして頂く方がほとんどです。
では、映像の場合はどうか・・・。残念ながら不愉快な思いをすることが少なくありません。
携帯電話でいきなり取材なのか打診なのか分からない話が始まることが少なくありません。しかも大抵、こちらからかけ直した電話で、何分も、時には何十分も・・・。(テレビ業界は実際には下請け制度なので、孫受けをしているリサーチ会社が、まずは情報だけをとにかく収集しようとするのがその一因かと思います)。仕事として受け、説明をしたり、打ち合わせをしたり、ときには現場まで行っておきながら、プッツリと連絡が来なくなり、数週間経ってから、私の話した内容がテレビに流れているということも一度や二度ではないのです。
もちろん常識と誠意のある皆さんもいらっしゃいます。しかし残念ながらそういった方はテレビ業界では少数派です。入社当初は皆さんちゃんとしているのでしょうが、日々の業務の中で変わってしまう、あるいは、誠実な方は離れていってしまうためかと思います。

Bもう一つ
テレビの場合、内容が急に変わったり、話が消えたり、撮影日や場所が変更になることが少なくありません。タレントの方がからむと、これがもっと不確定になります。急に電話がかかり、「明日までに、エクササイズをリストアップして!」なんて頼まれることも。また、それが、結局必要のないものだったりもします・・・(苦笑)
また映像の仕事はとにかく長い。1時間の生番組でも、リハーサルから数えるとその何倍も拘束されます。しかも録画の場合は更に。リハーサルの後、最長6時間待たされたことがあります。テレビの世界では時間が伸びる「押す」ということが常識のようです。活字メディアではまず、ありえないことです。
もちろんたくさんの方が制作に携わることもあるのですが、たくさんの意思(ディレクター、スポンサー、プロデューサーなど)が働くことも一因でしょう。でも一言で言えば「見通しが悪い、段取りが悪い」ということになるかと思います。
(事務所を通すタレントの方は、それに見合う対価が支払われますが、我々のような文化人枠の場合は何十分の一のギャランティーです。

○最後に
「百聞は一見にしかず」のことわざ通り、テレビの影響力は本当に大きいと感じます。インターネットが普及した今でも、やはりメディアの主流は依然テレビだと言えるでしょう。
テレビ業界には、ぜひ根本的な改革を期待したいと思います。でないと、これからも発掘あるあるのような問題は、ほとぼりの冷めたころにまた噴出するでしょう。また本当に視聴者のために役立つ真実を伝えたいという人は、業界から離れていってしまうのではないでしょうか?
視聴者の皆さんも情報を鵜呑みにしないで、違うオピニオンを見比べつつ、咀嚼してご自分の生活に取り入れて頂きたいと、切に願っております。





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